新潟では4月下旬~6月初旬、10月初旬~12月初旬が盛期となるイナダを陸から釣るライトショアジギング。
比較的簡単に釣れるのに、魚の引きは抜群!
とても楽しめる釣りなので、ぜひライトショアジギングをマスターしてもらいたいと思い記事にしました。
初心者の方でもわかりやすく書いていくつもりなので、前置きが長くなります。
知識がある方は目次『ライトショアジギングのアクションテクニック』から見てください。
ライトショアジギングって何?
『ライトショアジギング』っていったい何?
と思われる方も少なくないはず。
ライトショアジギングは『ライト』『ショア』『ジギング』という3語に分解できます。
まずは『ライト』
これは『軽い』という意味です。
重くないという表現が正しいかな?
疑似餌のメタルジグも軽いものを使用します。
次に『ショア』は陸の意味。
反対に陸ではなく船などから釣る場合は『オフショア』となります。
『オフ(OFF)』『ショア(陸)』ってな具合ですね。
最後に「ジギング」
これは疑似餌にメタルジグを使用して釣るのでジギングといいます。
疑似餌を使用して釣る釣り方は「○○ング」と付くようです。
例として、エギング、アジングなど
要するに、軽めのジグを使って陸から釣るので『ライトショアジギング』となります。
ライトショアジギングのタックル
ライトショアジギングは竿とリールに負担をかける釣りです。
青物の引きは強烈ですし、ライトショアジギングの釣り方もロッドやリールに負担をかけます。
安物のリールでワラサクラスを掛けたらリールが壊れたなんてこともあります。
なのでできるだけ専用の道具を用意した方が賢明です。
シーバスロッドなど代用のタックルでも釣りは楽しめるのですが、
本格的にライトショアジギングを始めるなら専用を揃えたほうがストレスなく釣りが楽しめます。
ジギング用の負荷量30グラム前後のロッドを使用しよう
私が使用しているライトショアジギング用のロッドはダイワ ロッド ジグキャスターライト MX 93ML
値段は少々お高めですが、とても扱いやすく良いロッドです。
やはりジギング用に設計されたロッドは扱いやすい設計になっています。
オモリ負荷も10~40グラムと幅が広く、ライトショアジギングにマッチしています。
ロッドは比較的柔らかめで魚の食い込みも良く、魚のあたりをはじきづらづらい設計になっています。
弾力もあるのでジギングからショアスローまで対応可能です。
しかし、ジグキャスターMXと比べるとロッドの張りが若干弱いのでフッキングしたら更に負い合わせしたほうがキャッチ率は高くなる気がします。
当たりをはじきづらい分、フッキングが甘くなっているんだと考えられます。
とても軽く女性でも1日キャストしても疲れにくいというのもメリットの1つです。
また、先端が柔らかめに設計されていてジギングロッドとシーバスロッドの中間のような作りになっています。
様々な魚を釣るのにも使用できる汎用性の高いロッドというのも魅力の一つです。
ダイワ ジグキャスターライトMX93MLについてはレビューも書いているので購入を考えている方は読んでみてください。
参考記事:汎用性抜群!ジグキャスターライトMX93MLのレビュー
できるだけ安価に済ませたいという方には、メジャークラフトがオススメです。
メジャークラフトは高級なパーツを使用しながら安価で買うことができる釣り人に優しい釣り具メーカーです。
メジャークラフトの中でも1万円前後で購入が可能なメジャークラフト ショアジギングロッド 3代目 クロステージ CRX-942SSJ がオススメできます。
ライトショアジギングではPEラインを使用して強度と飛距離を確保します。
PEラインは竿のガイドに負荷をかけやすく、PEライン対応のガイドでないとすぐ壊れます。
この竿ならPEラインを使用しても、ストレスなくライトショアジギングがが楽しめるでしょう。
力強い魚に負けない剛性が高いハイギアのリールを使用したい
リールですが3000番台から4000番のハイギアが適しています。
ライトショアジギングは基本早巻きの釣りになります。
ハイギアでないと、どうしてもリール1回転の巻き量が少なくなります。
結果、巻く回数が増えるため疲れます。
大きいリールを使用すればハイギアでなくとも巻き量は確保できます。
しかしリールを大きくすれば巻取り量は増えるのですが、リールが大きくなりすぎるとリールが重くなってしまいます。
とにかく体力が必要な釣りなのでできるだけ軽く、そして多く巻けるリールが求められます。
なので、コンパクトなのに1回転での巻取り量が多いハイギアが適しています。
リールを選ぶうえで重要なのがリールの剛性
上記の通り、ライトショアジギングでは早巻きを多用します。
早巻きに加えイナダ含め青物の引きも強力です。
安物のリールや軽量に作られたライトゲーム用のリールではリールに負荷がかかりすぎて壊れえう可能性が有ります。
サイズは小さいイナダですが、本当に力があります。
この強烈な引きが魅力の一つでもあります。
最初の1代目にオススメ。シマノ’16ナスキー 4000XG
有名釣り具メーカーのシマノから発売されているリールです。
驚くことに1万円を切る値段で購入することができます。
しかもリールの重量が4000番台で295グラムという軽さ。
本当はライトショアジギングなのでもう少し小さいリールでも良いとは思います。
しかし対象魚はパワフルな青物、ボディの堅牢さを考え余裕がある4000番台を勧めます。
私の愛用はdaiwa ’19レグザ 3000-XH
軽さとタフさをコンセプトにしたダイワのLTモデル。
LTシリーズの中でもボディ素材にアルミニウムを使用するなど軽さよりもタフさに重点を置き設計されたリールです。
PEライン・リーダーは必須
ライトショアジギングに使用する糸はPEラインを使用します。
細いとトラブルが起こりやすくなるので始めは1.5号が良いと思います。
リーダーはPEライン強度と同等か少し強めのナイロンラインを使用します(PEライン1.5号なら30lb前後)
なぜ強めにするかというと、イナダを狙っているとサゴシなど歯が鋭い魚もアタックしてきます。
なので歯が鋭い魚にも切られないように太いリーダーを使用します。
太いと根掛かりなどしたときPEラインから切れてしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、
PEラインとリーダーの結束部分がどうしても強度が落ちるのでそこから切れるので安心してください。
PEラインを使用する理由ですが、これは飛距離と強度のためです。
使ってみると実感しますが、とにかくPEラインは飛距離が伸びます。
遠くにジグを届かせるというのは陸からの釣りでは大きなアドバンテージになります。
釣果に大きな影響をもたらすのでPEラインを必ず使用しましょう。
飛距離だけで考えれば、PEラインが細ければ細いほど飛距離が出ます。
しかし、慣れるまでは1.5号をオススメします。
ライトショアジギングだったら、慣れれば0.8号位まで細くしても良いと思います。
しかし、キャスト時のラインブレイクや岩などに擦れてのライン切れが怖いので徐々に細くしていくとよいでしょう。
PEラインは質が悪いとスピニングリールでもバックラッシュをします。
そうなるとラインが結ばれてしまい、ぐちゃぐちゃになり釣りになりません。
最悪PEラインを巻き直さなければいけなくなり、新しい糸を買いに釣具屋さんへ走らなければいけなくなります。
安価でオススメ、ラピノヴァX マルチゲーム
様々なPEラインを使ってみましたが、価格と性能を考えた結果これに落ち着きました。
PEラインは150m巻きと200m巻きの2種類ありますがライトショアジギングなら150mあれば十分です。
値段もラインが短い分安くなっています。
気になる点と言えば、ラインの色落ち。
色落ちは釣行後ガイドをきれいに毎回洗っていれば問題ありませんし、
色が落ちても性能の劣化はあまり感じられません(長期間使用すれば当然劣化します)
PEラインとリーダーの結束は柏木ノット。
FGノットなど結束強度が高い結び方もありますが難易度が非常に高いです。
私は何回も挑戦しましたが高切れを連発してFGノットをあきらめました。
柏木ノットは結び目が2つできるのが難点ですが非常に簡単で、強度も高い結び方です。
FGノットがうまくいかず悩んでいる方がいれば試してもらいたい結束方法です。
ジグとリーダーの結束は完全結び(漁師結び)を推奨します。
完全結びも非常に簡単で強度が高い結び方です。
慣れればクリンチノットよりも早く結べてしまうくらい簡単です。
2種類の結び方ともに個別ページにて動画でも紹介してありますので気になる方は見てください。
関連記事:強度抜群、柏木ノットの結び方
関連記事:メタルジグの結び方に最適。「完全結び」は簡単に結べて強度抜群
ライトショアジギングにオススメのメタルジグ
ジグは消耗品ですのでお手頃価格の釣れるジグを使用したいです。
ライトショアジギングなので、20~30グラム前後が投げやすいです。
いろんなカラーがあり悩みますが、色はピンクがお勧めです。
ピンクがあればある程度釣れますが状況に合わせたカラーの使い分けをまとめました。
参考記事:ライトショアジギングで使用するメタルジグのカラーの使い分けを考える
メタルジグのジグのオススメは
が安くて実績があります。
通信販売などで安売りするときがあるので、その時に購入すれば節約できます。
節約したい場合はダイソージグも選択肢に入る
もっともっと出費を減らしたいという方は、ダイソーで売っている100円ジグをオススメします。
トレブルフックやスプリットリングに多少難がありますがイナダクラスの大きさなら問題なく釣れます。
ダイソーにはジグロックとジグベイトという2種類のメタルジグが売っています。
ピンクはジグベイトにしかないのでジグベイトを買うしかないのですが、ジグロックのシルバーもかなり実績があります。
1色だけでは釣れないとき不安になってくるものです。
ダイソージグを使う場合は何種類かカラーを用意しておくと心に余裕ができます。
100円ショップで売っているトップコートを塗れば色をはがれにくくできます。
レジンコーティングすることによりもっと強固なコーティングにできます。
関連記事:ダイソージグに簡易コーティングをしてみた
メタルジグはフロントフックが必須です。
最初からフックが付いている物なら問題がありませんが、ダイソージグを使用するときは必ずフロントフックをつけましょう。
青物はメタルジグの頭から食いついてくると言われています。
それだけでかなりヒット率が変わりますのでフロントフックは必ず取り付けましょう。
その他あると便利なアイテム
フィッシングプライヤーもあると安心
青物はとても元気です。
なので、針を外すときに急に暴れたりするので手で針を外すのは非常に危険。
そこで役立つのがフィッシングプライヤー。
これがあれば針を安全に外すことができます。
またいろいろな機能が付いていてPEラインのカットなどにも使用できます。
PEラインはハサミで切りにくいのでプライヤーのPEラインカッターは非常に便利です。
また、フィッシングプライヤーの先端部はオープナーにもなっています。
なのでスプリットリングを開くのに使えたりとマルチに使えて非常に便利です。
魚吉が使用しているフィッシングプライヤーについての記事もあるので興味があれば見てくてください。
関連記事:安いのに高機能!ウミボウズのフィッシングプライヤーのレビュー
フィッシュグリップも持っておきたいアイテム
フィッシュグリップも魚が釣れた時に役立ちます。
魚を釣り上げた後、魚を持ち上げたりフックを外したりと魚を抑えておかなければいけません。
特に青物は暴れるので手で持つのはなかなか大変。
サゴシなんかは歯が鋭いので口を持つことができません。
そこで役立つのがフィッシュグリップ。
海には毒を持った魚もいるのでフィッシュグリップを是非持っておきましょう。
偏光サングラスで目を光から守ろう
水面の光の反射を無くして水中の中も見えるようになる偏光サングラス。
偏光サングラスをしていると魚がメタルジグを追ってきているのが見えることもあります。
魚が居ることがわかれば俄然やる気も湧いてきます。
偏光サングラスは水中を見るために使う印象もありますがそれだけがメリットではありません。
水面に反射した光から目を守るためにもとても有効です。
1日釣りをしていたら目が日焼けして充血していたということもあります。
目を守るためにも是非偏光サングラスをかけておきましょう。
また、飛んできたジグから物理的に目を守るのにも役立ちます。
目にジグが飛んでくるなんてまずありえないと思いますが万が一も考えられますので・・・
偏光サングラスを購入するときいろんなレンズのカラー、デザインがあります。
ここら辺は好みでいいと思います。
偏光レンズはコパーやブラウンに近いほうが水中が見やすいです。
しかし、海の強い日差しから目を守ることを考えると若干暗めのグレー系の方がオススメできます。
釣具屋さんに売られている偏光サングラスは度が入っていません。
なので、メガネの人は偏光サングラスを使えないと思いがちです。
しかし、メガネ屋さんにも偏光サングラスは売られています。
私は眼鏡市場の偏光サングラスを愛用していますが問題なく使用できています。
また、釣り以外に車の運転などでも活躍できるのでちょっと値段は張りますが持っているといろいろと役立ちます。
釣った魚を活かして置けるストリンガー
魚が釣れた後どうやって魚を保管するか?
クーラーボックスを持って行っていればそのまま絞めてクーラーボックスに入れれば問題解決ですが、ライトショアジギングで釣れるサイズのクーラーボックスを持っていくのはなかなか大変です。
そこで役に立つのがストリンガー。
ストリンガーを使うと魚を泳がしたまま置いておけるので非常に便利です。
また魚を絞めて血抜きする際にもストリンガーに通しておいて海中に沈めておけば血抜きも簡単に行うことができます。
また堤防での釣りで足場が高いなんて時にも非常に重宝しますね。
値段もそこまで高くないので是非用意しておきましょう。
ライトショアジギングのアクションテクニック
準備は整いました。さぁ釣りましょう。
釣り場のポイントですが釣具屋さんで聞いたり、ネットで調べてください。
さすがに魚がいなければ釣れません。
魚が多く回ってくるポイントで釣りをするのが一番重要です。
どうしても狙っていたポイントに人が多くて入れない場合や、
どこで釣りをしたらいいかわからない場合は、キスが釣れるサーフ(砂浜)を狙ってみましょう。
キス釣りができるということは海底に障害物が少ないと考えられますし、キスを狙って青物が入ってくる可能性があります。
今までの経験上、キス釣りができるところではライトショアジギングが成立しているので間違ってないはずです。
キャストしたら基本は着底
海上にナブラが発生していない場合、まずキャストしたらジグを海底まで沈めましょう。
ジグを海底まで沈める際、何秒で海底まで到達するかカウントしておけば大体の深さが把握できます。
どうして海底まで沈めるかですが、ナブラはエサを捕食する際に海面までエサとなる小魚などを追い詰めています。
水中では大型の魚が海面にたくさんの小魚を追い詰め、空からは鳥が狙います。
ナブラが発生していないということは魚は海面の方に魚はいない。
または居ても食い気がない状況と判断できます。
海面付近に魚がいない可能性が高いなら海底方面から探ったほうが確率は高くなります。
海底まで沈んだかどうかの確認方法ですが、慣れるまではキャストして水面に落下したらベールを戻し余剰の糸をすこし巻き取ります。
そうするとジグの重さを感じられるので、あとは糸を張らせたまましばらく待ちます。
海底につけば『トンッ』と着いたのがわかりますし、海底が柔らかくて衝撃がない場合でも竿先が軽くしなるので把握できるはずです。
待ってても釣れない!とにかく見切られるな!
着底したら間髪入れずに何かアクションを起こします。
はじめの方にも書きましたがイナダはとても動体視力が高いのでもたもたしていればジグだとすぐ見破られてしまうので、着底直後にジグを動かします。
慣れるまでは着底後、ただ巻きでかまいませんのでリールを巻きます。
この時の注意点ですがとにかく早くリールを巻いてください。
この早くリールを巻くというのがちょっとわかりにくい表現なのですが、全力で巻いて問題ありません。
イナダ(青物全般)は30グラムのジグが、ストーンと水中を落下していくスピードにも追いつき捕食してきます。
あのスピードについて来れるのなら、全力で巻いたくらいのスピードにも余裕で食いつけます。
ちなみにナブラが発生していた場合はナブラより少し奥にキャストし全力で水面を巻けば釣れます。
特にテクニックはいりません。ナブラまでジグが届くかどうかが問題です。
周りは釣れているのに自分はなかなか釣れない・・・・
そんな方は探っている深さの関係も多少はあるとは思いますが、着底後すべてのタナをジグは通ってきているはずです。
釣れないのはジグの動きが遅くてジグとばれてしまい喰いつかないのだと考えていいでしょう。
ライトショアジギングのヒット確率をあげるテクニック
ただ巻きでも釣れるには釣れるのですが、毎回全力で巻いていたら疲れます。
ライトショアジギングには釣るためのテクニックが複数あります。
ここからはこのテクニックを図解して紹介します。
頑張って図を書いてみましたので、
図を見ながらメタルジグの動きをイメージしてしてみてください。
1.ただ巻き(早巻き)
まずは上で説明していた、ただ巻きのジグの動きが緑色です。
海底から斜めに巻き上げられていくイメージなのですが、実際は高速で巻き取るため竿を立てて巻けばすぐにジグが水面に出てしまいます。
その場合は竿を寝かせて巻いたり、途中で一回巻くのをやめてジグを落下させてあげる必要があります。
図でジグの動線を説明すると普通に巻いたただ巻きが緑色の動線に対し、竿を立てて巻いた状態が青色の動線。
竿を寝かせた状態で巻くと橙色の動線になり、紫色が一旦リールの巻きをストップした動線です。
状況により竿を立てて水面まで急浮上させた後、薪をストップしジグを落下させることが有効であったり、竿を寝かせて長距離を早巻きしたほうが反応が良かったり様々です。
巻き取るのを辞めると見切られてしまうのではないか?と思うかもしれませんが、一瞬ジグの動きは緩みますがすぐにジグがストンと落下し始めるので問題ありません。
この一瞬のスピードの緩みが良いアクションになり魚に食いつかせるタイミングとなる為、ガーッと巻いてジグを落下させるアクションは非常に有効です。
落下の範囲ですが着底させても良いですが、底に魚がいないと分かっているなら宙層で巻き始めます。
ジグを落下させるときに水深をカウントしていたのがここで役立ってきます。
大体どこの層にジグがあるのかイメージしていくと釣果が上がるはずです。
2.メタルジグをジグザグに動かすジギング
次にジギングを紹介します。
青と赤の動きですが、これは竿をあおった時のジグの動きです。
青い線は竿をあおったときのジグの動きで、赤い線はジグが落下している動きとなります。
竿をあおってジグを動かしたアクションで食わせる方法なのですがライトショアジギングでとても有効な釣り方です。
図でも表しましたが竿のあおり回数は2~3回で私はいつもやっています。
2~3回あおるというのはちょっとした理由があります。
アオリイカ釣りで餌木の動きをみていると1回だけだとちゃんと餌木が跳ね上がらないんですよね。
しかし、2回目3回目のあおりはきびきびした動きになります。
この現象はジグでも同じような感じがするので1回目は少なめに竿をあおり、すぐに余分な糸を巻き取ってもう一回あおる!これにより大きくジグを動かすことができると考えています。
あおり方は真上にあおって大きくジグを跳ね上げたり水平にあおって横にスライドさせたり状況によって試してみてください。
あおり方をちょっと変えただけで釣れだした、なんてこともたくさんあります。
ジグの動きが縦方向が良かったり、横方向が良かったり日によって違います。
ずっと同じアクションを繰り返すだけでなくいろいろ試してみましょう。
経験上、風が強い日はロッドを横方向にスライドさせた煽り方が有効です。
風が強いとPEラインが風にあおられ糸ふけになり、縦方向だとアクションさせにくいので横方向の方が結果的に良い方向になると考えられます。
ジギングという釣り方は魚の反射食いを狙っています。
人間でも不意に近くに虫とか寄ってきたらとっさに手で振り払いますよね?
魚は手がないので、口で追い払い、そのまま捕食します。
反射的に食うということはジグを見破られることも少なくなり、食い渋った時にとても有効です。
また、図を見ると分かりやすいと思いますがただ巻きよりも赤い線の落下分だけアピールできる距離・探れる層が伸びます。
距離や層が延びるということは、遠くにキャストしたのと同等になるので飛距離が重要なライトショアジギングでとても大きなアドバンテージになります。
ただし、難点はとても疲れるんです。
いくらライトなタックルだと言っても1日中しゃくっていたのでは腕がパンパンになります。
疲れたらただ巻きしてみるなど使い分けてください。
また、ある程度手前に来たらあおらないで巻き取ってください。
あおった時にジグが弾丸のように飛んできて非常に危険です。
3.ワンピッチジャーク・ショアスロー
ワンピッチジャークとショアスローを説明します。
ワンピッチジャークは竿を1回あおってリールを1回転巻くというのを繰り返します。
リズムよくシャッシャッシャッと行きましょう!
ワンピッチジャークの水中のイメージとしては上の図のオレンジ色の動きになります。
ジギングを広い範囲の釣りと考えるなら、ワンピッチジャークは狭い範囲の釣り。
狭い範囲を小刻みにジグがアクションしながら進んでいくイメージです。
次に最近私が良くやっている釣り方がショアスローです。
やり方は1回あおって1回リールを巻く釣り方のワンピッチジャークをもう少しゆっくりとした釣り方です。
ショアスローは一定の層を狙っていくイメージの釣り方です。
どちらもアクション方法は似ていて、あおり方の強弱でジグの動きを調整します。
具体的なショアスローやり方ですが、竿先がジグの重さでしなるくらいあおります。
しなった竿は弾力でジグを引っ張るのでその間に竿を戻し1回転リールを巻きます。
1回ロッドを煽って1回転リールを巻く。
それを繰り返すのみです。
竿先がしなる分だけのあおりで良いので小刻みにロッドを動かすことになります。
この動きをもっと早く、鋭く行うとワンピッチジャークになります。
ショアスローは特にサゴシが釣れているときに効果を発揮する印象があります。
イナダは早い動きのジグにも上手に食いつくんですけどサゴシって喰うの下手なんですよね。
そんなサゴシにショアスローはぴったりで、ちゃんとメタルジグに喰いついてくれます。
でも、イナダとサゴシが混在しているときショアスローするとサゴシしか釣れないということもあります。
ワンピッチジャークとショアスローを上手に使いこなしてみてください。
遅い動きだとダメと散々書いてきていて矛盾しているようですが、釣れるんですよね・・・
なぜ遅い動きでも釣れるのか私の考えを記事にしています。
興味があれば見てください。
参照記事:青物含め、大抵の魚はスピードを「0」にすると釣れると考えている
キャスト後は着底してから数回あおってから開始してもいいし、着水後カウントして水深を把握しても良し。
とにかく魚がいそうな層をイメージしながら釣ると釣果が付いてきます。
最近はショアスロー用のメタルジグもたくさん発売されてきています。
もちろん専用のジグの方が考えられて設計されている分効果はあるのかもしれませんが、今まで使用していたメタルジグでも十分な釣果が期待できます。
なにをやっても反応がない・・・なんて時は、試してみてください。
『朝マズメ』『夕マズメ』の地合いも釣果に影響
朝マズメや夕マズメといった時合も釣果に影響します。
朝マズメは、日の出から9時までの間に釣れる可能性が高くなります。
青物は主に朝捕食するので釣れる可能性が必然的に高くなります。
また夕方から日が沈むまでの夕マズメもねらい目の時間帯です。
朝マズメと夕マズメはライトショアジギングでのチャンスタイムですのでぜひ押さえておきましょう。
しかし、真昼間でも全く釣れないわけではありません。
私は海からかなり離れた地域に住んでいるのでなかなか早起きできずに朝マズメを逃してしまいます。
それでもブログを見てもらえばわかると思いますが、ちゃんと釣果が出ています。
なのでマズメの時間を逃したからと釣りをあきらめずに魚が回遊してくるのを待つ気持ちでのんびり待つのも1つの手と考えます。
とはいえ実績があるポイントでないとなかなか粘れませんね。
私も釣れなくて粘るときはココ!というポイントを持っています。
まずは多く釣り場に通って1匹釣り上げましょう!
上記のテクニックを駆使すればライトショアジギングは魚がいれば比較的簡単に釣れます。
自分お気に入りのポイントをまず見つけるところから頑張っていってください。
是非釣ってください
以上、魚吉がいつもやっている釣り方です。
是非皆さんも最初の1本・・・とは言わずたくさん釣ってください。
最後に、イナダの体内にはアニサキスという寄生虫が潜んでいることがあります。
目で見える大きさなので、さばいたときに身の中にひも状のものが見えた場合は生食はやめてください。
猛烈な腹痛により、病院で胃カメラを飲み除去しなければいけなくなります。
アニサキス自身に毒性は無いので、加熱してアニサキスを死滅させれば問題はありません。
※アニサキスアレルギーというのがあるようです。
サバアレルギーを持っている方が実はサバがアレルギー源ではなく、アニサキスが原因だったということもあるようなのでアレルギーがある方は注意してくださいね。