ちょい投げ向きの砂浜

キス釣りは夏の定番と言ってもいいほど人気がある釣りです。

しかし、キス釣りを調べると遠投の釣り方が説明されており、なかなか初心者には難しく説明されています。

釣竿も遠投用をそろえることになれば道具の値段も跳ね上がってしまいます。

ところが、大型のキスを狙う場合や盛期以外で釣果を上げたい場合は遠投は必要なのですが盛期(5月中旬~10月上旬)ならすぐ目の前でもキスは釣れます。

今回はライトなタックルでキスを狙うちょい投げのキス釣り方法を紹介します。

ちょいなげのキス釣り方法

必要な道具

釣りへ出かける前、まずは道具を揃えなければいけません。

釣り道具をすでに持っている方は使えるかもしれませんので海釣り対応か竿とリールを確認してください。

海釣り対応なら流用しちゃいましょう。

道具を持っていない方は購入することになりますが、ちょい投げで釣るなら高価な道具は必要ありません。

釣具屋さんに行ってちょい投げに使える道具を揃えましょう。

釣竿は持ってる竿の流用でオッケー!

釣竿は2メートルから3メートル位の長さでオモリ負荷は5号(18.75㌘)以上が適正の竿を選びましょう。

釣具屋さんでキス釣りをするというと硬い竿を説明される場合がありますがちょい投げでは重いオモリは使いません。

オモリ負荷が大きい竿は硬い竿なのでオモリ負荷量を確認してみてください。

オモリ負荷量5号以上、重くても10号位がいいです。

リールは2000番台程度で十分

リールは大きな魚を釣るわけでもないので小型のリールで問題ありません。

ですが、リールが小さいと巻ける糸の量も少なります。

小さすぎると投げたとき糸が足りなくなる可能性があるので、リールの番手が2000番位あると安心です。

ラインについて

リールに巻かれているラインですが予算に余裕があればPEラインをおすすめします。

PEラインのメリットはキャスト時の飛距離が出ることとアタリを感じやすくなること。

特に飛距離はナイロンラインなどと比べ雲泥の差が出ます。

ちょい投げのつもりで投げてもものすごい飛距離が出ます。

 

波打ち際でキスが釣れないときに沖を狙えるのでボウズの可能性がぐっと減ります。

仕掛け

仕掛けで必要なのは天秤。

この天秤もジェット天秤や片天秤などいろんな種類があるのですが、もし購入するなら片天秤をオススメします。

ちなみにジェット天秤は根掛りがしにくく、根があるところで有利です。

片天秤はキスがエサを食べたときに天秤のうでの反発力で勝手に合わせてくれます。

初心者でアタリがわからない、わかりにくい方には巻いてるだけでも釣りやすい片天秤が釣りやすいです。

それに釣り初心者で根があるところで釣りするのもハードル高いですしね。

せっかく釣りに行ったのに根掛りで仕掛け紛失・・・

道具を片付けて釣具屋に戻るなんて悲しすぎます。

片天秤を購入される場合は腕長10センチあたりが使いやすいです。

 

次に針ですがこれは釣具屋で売られているキス用の針仕掛けを使用してください。

針数は針の大きさ7号で3本くらいが扱いやすいです。

針数が多すぎると針が絡まる・投げづらいなどトラブルの原因になります

 

ちょい投げでは大型のキスを釣るのはなかなか難しいです。

あまり針が大きすぎるとキスが食べられなくなるので、釣れる数が減ります。

ハリスの太さは市販されているのなら何でも大丈夫です。針の大きさだけは気を付けてください。

針には色がついていたりいろいろありますが何でも構いません。

たまに赤針が効くときもありますので、一応赤針と普通の針の2種類あれば心強いです。

PEライン使用時には力糸があると心強い

道糸がPEラインの場合はリーダーや力糸があると擦れによるPEラインの劣化を防げます。

PEラインは引っ張る力には強く丈夫ですが傷がつくとすぐ切れてしまいます。

釣りを続ければ波にもまれて糸が擦れるので、先端には傷に強い糸をつないで糸の劣化を防ぎます。

 

力糸とは徐々にラインが太くなっていくラインです。

PEラインと結ぶ箇所は細いのですが徐々に太くなるので天秤に結合するころには全然違った太さになります。

強度はPEラインより少し強度が強い力糸を選んでください。

つなぎ方は電車結びで充分です。

※PEライン直結でも釣りはできますが、こまめにPEラインが痛んでないか確認が必要になります。

キスが釣れる釣り場選び

釣り場を選ぶのはとても大事です。これを間違えると魚は釣れません。

周りに釣りをする人がいないと分からないと思うので、釣具屋さんで聞いてください。

必ずエサを買いに釣具屋さんにはまわることになりますし、近況なども丁寧に教えてくれるので良い情報源になります。

その時、慣れてないことを伝え、根がかりしないところを聞ければ100点ですね。

 

釣具屋さんで聞くのが恥ずかしい・めんどくさい方はインターネットで調べてみてください。

すぐ出てくると思います。

オススメは砂浜の海水浴場。根掛りもなく足元からちょっと深くなってるところが狙い目です。

堤防もよいのですが足場が高いと危ないので十分気を付けてください。

日によって釣れる場所は変わるので2~3か所候補があると釣れないときに困りません。

 

場所選びで重要なことがもう一つあります。

それは海水がきれいなこと。

濁っている日は釣れないので海水がきれいな場所、または湾内を探しましょう。

準備

釣り場に着いたら仕掛けをセットしなければいけません。

まずはリールをしっかり竿に取り付けましょう。

これがなにげに重要で取り付けが甘かったりガタついていると大きなトラブルの原因になります。

 

取り付けたらリールから糸を出して釣竿のガイドに糸を通します。

糸を通すときはリールのドラグを緩めて糸を引っ張り出すと糸がごちゃごちゃにならなくて通しやすいです。

糸をガイドに通し終わったらガイドがまっすぐになるように調整します。

調整するときガイドにしっかり糸が通っているか、糸がねじれたりしてないかも確認してください。

しっかりガイド通っていないと釣り具破損の原因になります。

 

確認がすんだら竿の長さ分ほど糸を出して天秤を取り付けます。

天秤への糸の結び方はクリンチノットで大丈夫です。

クリンチノットの強度はそれほど強くないものの、簡単で覚えておくといろんなところで役に立ちます。

 

クリンチノットの結び方を詳細に説明した記事もあるので興味がある方は見てください。

参考記事:出番が多いから必ず役立つ、クリンチノットの結び方

 

天秤を取り付けたら反対側のうでにキス釣り用の針仕掛けを付けます。

市販の針仕掛けにはスナップ付きのサルカンがついているのでつけるだけです。

スナップを付けたら引っ張るだけでスルスルと仕掛けと針が出てきます。

キス釣りのエサとエサの付け方

そろそろ、海へ遠投して釣りを始めたいところですがエサがないと魚は釣れません。

キス釣りで使うエサは青イソメやジャリメを使います。

 

2種類紹介すると悩むかもしれませんので私はジャリメをおすすめします。

ジャリメは釣具屋さんに行けばどこでも売っていると思います。

なるべき活きが良いやつを選びます。

細いのしか入ってなかったり活きが悪そうなのは選ばないほうがいいです。

使いきりになるので使える分だけ購入します。

値段もそんなに高くなく、500円前後で十分釣りを楽しめます。

 

もし、ジャリメやイソメを触りたくない場合はパワーイソメという手もあります。

 

パワーイソメとはイソメの疑似餌です。

生エサよりは食いが悪くなるので、どうしても触れない・生エサを買いに行けない方は選択肢の一つにどうぞ。

 

※パワーイソメはブルーベリーなどの匂いが付いているのですが、すっごく強烈です。もし長期間使用しない場合は密閉できる容器に袋ごと入れておくことをオススメします。1回で使いきれれば1番良いんですけどね・・・

 

エサの付け方はジャリメの頭から針を刺してチモトまで通します。

あとは余計な部分は切って終わりです。垂らしは必要ありません。

詳しくはdaiwaのホームページで見てみてください。

絵で詳しく解説されています。

キャスティング方法

ここまで来たらあとは遠くにエサを飛ばすだけですね!

キャスティング方法はシマノのホームページにて写真付きで説明されているのでそちらを参照してください。

準備編トラブル防止編オーバースロー方法

この3つを押さえていればちょい投げのキス釣りは快適にできるはずです。

 

投げた後、着水したらベール閉じれば沈んでるうちにオモリは糸に引っ張られて手前に落ちるので絡まりにくくなります。

糸が絡んで困ったときは試してみてください。

キスの釣り方はゆっくりと巻くだけ

やっとでキスが釣れた!

キス釣りのコツはゆっくり巻くだけです。

ゆっくり巻くという説明ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、オモリが海底を引きずられている、オモリが浮かないスピードです。

ゆっくり巻きながらオモリが海底を引きずっているのを感じ取りながらリールを巻きます。

高感度の竿でPEラインを使っていれば海底の岩などの障害物も感じ取ることができます。

キスのアタリについて

PEラインを使用している場合は100m先だとしてもラインがピンと張っていれば、ビクビクと振動が伝わってきます。

しかしナイロンラインやフロロラインの、特に太いライン場合はアタリを感じにくくなります。

 

しかし、キス釣りの場合はアタリに対して合わせる必要は全くないのでアタリを感じられなくても特に問題はありません。

とにかくゆっくりと海底を這わせながら巻きます。

魚が掛かっていればある程度近づいてくればビクビクという振動が伝わってくるはずです。

それを感じ取ったら少し早く巻いてピックアップしてもいいですし、そのままのスピードで巻き続け別の針に魚が掛かるのを待つのも手です。

 

ただし、魚が掛かったからと喜ぶあまりに大急ぎでリールを巻き取るのは厳禁です。

勢いが良すぎると針から魚が外れてしまいます。

 

もし、2~3投して釣れない場合は数歩横に移動してみてください。

この数メートルだけの移動でも釣れることは多々あります。

近くに人がいるときは近づきすぎないように気を付けてくださいね~

私のちょい投げキス釣りタックル紹介

ちょい投げキス釣りタックル

私のちょい投げのキス釣りで使ってるタックルを紹介します。

といっても家にあった釣り道具を流用しているだけですが・・・・

竿

メジャークラフト ザルツ ZAT-1002PE(生産中止になりました)

友人からシーバス釣りを誘われてサーフからシーバスを釣るために買った竿。

メジャークラフトはたまにすごく値引きされることがあり約半額というお得価格で購入。

しかしシーバスを1匹も釣ることなく、サーフのキス釣りで大活躍!

軽いので疲れにくく、竿の長さのおかげでサビキも楽にできるのもポイント。

シーバスも釣りたいけどいつ釣れるかは未定・・・

DAIWA ジョイナス 2500

シーバスがさっぱり釣れなかったのでキス釣りをするために急きょ購入したリール。

 

選んだ理由は安かったから!!

安物のリールですが別にちょい投げのキス釣りでは何も不満がありません。

別にドラグを使うわけでもないし重いオモリを使うわけでもないのでちょい投げならこの位のリールで十分ですね。

 

PEラインに巻きかえればちょい投げとは思えない飛距離を稼げ、アタリも手に取るようにわかるようになります。

かなり快適にキスを狙えるようになるので巻き替え推奨です。

 

まとめ

最後に釣れない時のまとめをつづっときます。

釣り場で困った時に思い出してください。

・波が穏やかな、濁りがない場所にキスは集まる。
波が高いとちょい投げではオモリが軽く釣りになりません。

・ゆっくりオモリが海底を引きずるようにリールを巻く
フグが釣れて仕方がない場合はもう少し早く巻く。
それでもフグの猛攻が収まらない場合は場所移動。

・釣れない時は数歩移動。
数投してもつれないときがはまた数歩移動の繰り返し
1か所で粘っていてもなかなか釣果は伸びません。

・周りが釣れていて自分が釣れない場合、針の色を変えてみる。
垂らしを付けてみる(私は垂らしつけて劇的に変わったことはありません)
それでも釣れない時はちょい投げでは届かない場所にキスがいる可能性があります。
届かないなら移動してみる。

とにかくちょっとずつ移動して釣れる場所を探るのが一番釣果を伸ばすコツです。

みなさんにいい釣果があるとうれしいです。